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第11回 2017.9.30|ココネリ 研修室2

ゲストスピーカー:長坂寿久さん(逗子フェアトレードタウンの会代表理事、元拓殖大学教授)
会場:ココネリ(練馬区立区民・産業プラザ) 3階 研修室2

 

第11回は、前回7月に続いてNPOなどの非営利組織や市民社会論の専門家、長坂寿久さんに登場いただき、長坂さんの地元・逗子市で行われている「逗子モデル」と呼ばれる市民による地域づくりの事例を詳しくお話しいただきました。

長坂さんは、逗子モデルと呼ばれる市民の協働参加が実現している要因として、先ず、(1)市民が地域の課題に行政や地域と協働して参画する多様な仕組みができていること、(2)市民協働コーディネーターを行政のなかに置いたこと第6回公共福祉カフェ参照)を挙げて、その具体例を紹介されました。

こうした仕組みがつくられてきた背景として、米軍・池子弾薬庫跡地をめぐる池子の森を守る市民運動に始まる歴史的背景を挙げます。運動の過程で、環境、情報公開、福祉などに取り組むなか、世界の他地域とのつながりが生まれ、その過程で市民社会力の実績が先駆的に育ってきたと言います。

こうした背景をもつ逗子モデルの成果として、長坂さんは、先ず(1)市民が協働参画する公共圏の育成と、そのサポートをする「市民協働コーディネーター/ファシリテーター」がいることを挙げ、その重要性を指摘します。また、(2)政府(行政)・市民(NPO)・企業(商工会)の協働が「キエーロ」の生ゴミ処理プロジェクトなどの成果を生み出していること、(3)NPOの活動(市民社会力)が、エネルギー、食、通貨などをとおして、地域社会の活性化、地域回帰が起こり、それが地域のレジリエンス(復元力/回復力)を高めていること、(4)フェアトレードタウンに認定(2016年7月)されたことを通して、人々の意識が世界の人々ともつながり、消費者から選択者に変わるなど、ボトムアップなまちづくりにもつながっていると言います。

最後に長坂さんは、オランダの市民社会への考察をふまえて、日本における公共哲学と自己決定権の重要性を指摘し、この2つは私たちが決して教えられて来なかったものだと語りました。
当日は地域の行政職員の方や市民グループの方も多く、それぞれの現場での体験を踏まえての質疑も交わされ、時間が足りないことが残念な貴重な機会となりました。(文責:高橋)

 

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